山形の秋の味~いも煮

味も楽しみ方も奥深いソウルフード

山形の秋の味覚~いも煮

いも煮は山形県のソウルフードと言われています。山形県内では内陸と庄内では、味付けや具材が異なるなど地域性豊かな料理です。また隣県の宮城、秋田などでも親しまれているようです。そのレシピは、ネットで検索すれば、その地域の味付けも含め数多出て参りますので、そちらで詳しくご覧下さい。

私も幼少の頃から口にしておりますが、その味の奥深さを知るまでは時間が掛かりました。若い時は煮込まれた肉を我先に頬張っておりました。年を経るごとに、とろりとしたサトイモに目を細めるようになりました。食が少々細くなったこの頃は、具材をモリモリ喰らう者どもを尻目に、肉や野菜からふんだんにダシがでた汁を堪能するのが楽しみです。要するに老若男女を問わず、皆で囲んで味わう事が出来る料理なのです。一くち口に運べば、色々な行事などで一緒にいも煮鍋を囲んだ仲間の顔が浮かびます。食べる事で過ぎた日を思い出す事も出来る不思議な料理です。

因みに我が家のレシピは、サトイモは味が良い土芋を使い、高価な肉ではなくやや脂が多い牛肉、ささがきごぼうやキノコをふんだんに入れ、日本酒も加えて煮込みます。