霊との和解:心霊現象の真実と解放への道

霊との対話:供養がもたらす人生の好転

これまで度々、因縁話がらみで高額な祈祷料を請求されたなどの相談を受けて来た。その額は数十万円から数百万円に及ぶ。相談の対象となった関連先は、かつてテレビのオカルト番組などで取り上げられた霊能者などが絡んでいる場合が多い。私はマスコミにいた関係で、それら番組の裏話をよく聞いた。

同じ県内で、陰陽師と持て囃された僧侶と神官は、滝場などで因縁を払うという取り上げ方をされていたが、地元の人は、ある日忽然と境内に滝場が設えられびっくりしたと話していた。要するに演出だという事だ。霊視で有名だった霊能者は、事前に払われた出演料が興信所の調査費用に使われ、調査後に現場に乗り込んでいた。等々、裏話はキリが無い。私はは当時、ローカルTV局に放送記者や番組制作者と勤めていた。キー局の出鱈目ぶりにあきれ果て、「御祈祷ドットコム」というサイトを立ち上げて、暴露や反論などしたものだった。
さて、かような相談者は、「それはね…」と説明してもいう事を聞かない方々ばかりだ。完全にマインドコントロールされ、諸問題は先祖の祟りという因縁話を信じて疑わない。私は40年近く、この世界に身を置いているが、そうした事が起因する事象は稀だ。反対に霊的な存在を感じた時、懇ろに供養して差し上げる。そうすれば、運気は180度好転する。
ある所での祈祷。誰もいない筈の隣部屋から罵詈雑言が聞こえてきた。やかましいのでふすまを開けて加持をすると、目の前を黒い影が横切り、目の前で鼾をかいて寝始めた。家の人に、ここで何か起こりましたか?と話を聞くと、旦那さんが脳溢血で倒れ亡くなったそうだ。その旦那さん、日頃から怒ってばかりいて、奥さんは毎日仏壇に「死んでよかった云々」と言っていたそうだ。「でも何でそんな事分かったのですか?」と聞くので、「だって旦那さん、そこにいますもの」というと奥さんはその場で腰を抜かした。心を入れ替えるよう諭し、懇ろな供養な仕方を教えた。実は、その家の祈祷は息子さんの歯科医師国家試験の合格祈願だった。一浪してもう一年の授業料が半端なかったのだ。供養して臨んだ試験でやっと合格したと知らせを受けたが、合格ラインギリギリだったそうだ。供養しきれれば、いい事が起きる。
霊が…、先祖が…という方々には、「おめでとうございます。宝くじに当たったようなものです。」と言って心を込めて供養している。