学舎としての峰行

互いに学び教え合う研鑽の場です

甑嶽峰中修行2018~(12)

峰中では毎年、伝法を行います。今年は初めて作法ではなく、修験占法の基本を教えました。修験の世界観と、九曜占星術と二七宿を組み合わせた独特の運命鑑定です。この出羽の地を曼荼羅に見立て、月の満ち欠けと星座の運行を見定めて、個人の運気を読み解きます。

私はこの伝法の準備に三か月を費やしました。峰行という限られた時間の中で、制作した資料の全ては教える事は出来ませんでした。しかし、皆が熱心で核となる基本は伝える事が出来ました。現在、他の宗門では修験の峰中修行で伝法が行われる事はめったにないと思います。本宗では少しでも行者の為にと、毎回、何かしらの伝授を行っております。

海外からの参加者には、護身法と九字十字作法を分かるまで教えました。今年は弟子たちが英語で一人一人、理解するまで手ほどきをしておりました。明け方近くまで、伝法は続きました。