山に入る仲間は、二泊三日の間、濃厚な時間を一緒に過ごす事になります。性別は勿論、国も話す言葉も違います。その誰もが力を合わせなければ峰中修行は出来ません。傍観する者が一人いるとすれば、それだけ他の者の仕事を増やす事になります。
手振り身振りを交え、一つの儀礼を準備し執り行う。そうして築いた関係は、かけがえのない絆となります。国境を越え、新しい事に挑む緊張も、体力の衰えを感じる不安も、全て乗り切れる勇気を与えてくれます。こうして甑岳で再開する縁は、誠に得難いものがあります。
絆を築く峰中修行
参加者は国境を越え、濃厚な修行の時間を過ごします。